
エルフェンリート
完結エルフェンリート
ディクロニウスとは、頭部に角を持ち、殺戮能力を秘めた不可視の腕を操る突然変異体の人類である。政府はその脅威を封じ込めるため、彼らを極秘施設に幽閉し、その力を研究する名目で非人道的な実験を繰り返してきた。唯一の純血種であるルーシーは、ある日、施設内で凄惨な虐殺を引き起こして逃亡を果たす。しかし、逃走中に頭部を撃たれた影響で、彼女の人格は冷酷非情な殺人者と、言葉も満足に話せない無力な少女「にゅう」に分裂してしまう。
不安定な状態のまま、にゅうは大学生のコウタとその従妹ユカに保護される。二人は彼女の正体を知らぬまま、共同生活を始めることになる。しかし、平穏な日々もつかの間、政府機関や暗部の勢力が彼女の行方を追い始める。
コウタは、やがて陰謀と暴力、そして秘められた過去が渦巻く世界へと巻き込まれていく。それは、ルーシーの過去と彼自身を、想像を絶する形で結びつけるものだった。ディクロニウスの脅威は、人類全体と、彼らが築こうとする儚い平穏に、静かに忍び寄っていた。
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