
ゆきどけ
完結ゆきどけ
幼い少年は、ある日道端で犬の死体を目にしたことをきっかけに、生き物の体に対する病的な興味を抱くようになる。その生々しい光景は彼の心に深く刻まれ、やがて制御不能な恐怖症を次々と引き起こしていく。現実の認識は完全に歪み、それまで何気なく接していた世界が一変してしまう。
周囲のあらゆるものがグロテスクで忌まわしいものに見え始め、生と死の境界は曖昧に溶けていく。彼は絶え間ない不安に苛まれ、日常の何気ない形や音さえも悪夢へと変貌していく。かつての平穏は遠く消え去り、少年の内面は静かな恐怖に支配されていく。