
夜明け告げるルーのうた
完結夜明け告げるルーのうた
芦森カイは、漁師町・日無しに暮らす孤独で悲観的な中学生。両親の離婚後、父と和傘職人の祖父のもとに身を寄せている。彼の数少ない楽しみは、パソコンで曲を作りインターネットに投稿すること。しかし家族は、かつて人魚にまつわる古い悲劇があったことから、音楽の話題を避けていた。\n\nある日、クラスメイトの国夫と遊歩にバンドへ誘われ、しぶしぶ練習場所である「人魚島」へ同行する。そこで出会ったのは、陽気で無邪気な人魚のルー。音楽をこよなく愛し、曲に合わせて踊る彼女との交流を通して、カイは次第に心を開き、自分の本当の気持ちを表現し始める。\n\nルーの出現は、日無しの住民たちが長年守ってきた古い伝説や恐れを揺さぶり、町の調和と世代を超えて信じられてきた価値観を試すことになる。