
薄墨桜 -GARO-
完結薄墨桜 -GARO-
物語の舞台は、都・京が最も華やかで美しい姿を見せていた平安時代。洗練と優雅に満ちたこの都で、密教の術に通じ、闇の力から人々を守る二人の稀代の陰陽師が巡り合う。その運命は、人生の儚さと美しさを象徴する都の中で、静かに絡み合っていく。
この偶然でありながら意味深い出会いは、千年もの間眠り続けていた古の力の目覚めを促す触媒となる。それは、花の命があまりにも短く、もの悲しいほどに美しい、謎めいた桜の木。その桜がざわめき始めたとき、自然の秩序に乱れが生じる。それぞれの信念と知識を胸に、二人の主人公は、義務と霊力、そして自らの行いがもたらす結果の境界線が曖昧になっていく、激化する争いへと巻き込まれていく。そしてその混乱は、栄華を誇る都の平和をも脅かそうとしていた。