海に落ちた月の話
完結海に落ちた月の話
月は海の底へ落ち、暗闇の中で目を覚ます。チョウチンアンコウが近づいてくるが、釣りに夢中で彼女の話を聞こうとしない。次にやって来たサメは、彼女を空へ連れ戻そうとするが、途中で疲れて置き去りにしてしまう。カニたちは満月の光を必要としていたため、彼女を浜辺まで運び、産卵を終えると去っていった。
浜辺にひとり残された月は、波にさらわれ再び海へと引き戻される。丘を転がり落ち、とても年老いたカメにぶつかる。そのカメは、彼女が探している答えを知っているのかもしれない。カメはエイに彼女を運ぶよう頼み、エイは彼女を海の最も深い場所へと落とす。
そこで、大きな魚の口から溢れ出す光の粒子に包まれながら、月は水面へと浮かび上がり、消えていった。
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