
鳥の歌
完結鳥の歌
少年は、街を通って家へ帰る途中、見知らぬ道を見つける。雨が降り始めたところで、謎めいた少女の助けを借りて雨宿りをし、たちまち恋に落ちる。出会いの証として、少女は彼に一枚の羽根を贈り、それをずっと大切にしていれば、いつか必ず再会できると約束する。
同じ道をたどって家に戻った少年だったが、翌日になると、その道は跡形もなく消えていた。時が経つにつれ、少女の記憶も、あの日の不思議な出来事も、彼の中で少しずつ薄れていく。それでも彼は、羽根だけは宝物のように持ち続けた。
それから五十年後、老人となった彼は再び同じ街を訪れる。あの出会いの残響が、彼の夢の中によみがえってくるのだった。
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