
ときめきは、すぐそばに。
完結ときめきは、すぐそばに。
三人の高校生が、授業や部活動、穏やかな放課後を中心にした日常を送っている。一見ありふれた彼らの生活は、ふとした出会いによって思いがけない感情に彩られていく。写真という共通の趣味、雪の降る街角での何気ない会話、学年末の日々に生まれた心の通い合い。それだけで、胸の鼓動は少しずつ速くなっていく。
それぞれの短いエピソードは、はかなくも確かな瞬間を切り取る。口にできない告白、教室を横切る笑顔、別れ際に触れた手のひら。主人公たちは気づいていく。幸せはいつも大きな出来事の中にあるわけではなく、何の前触れもなく、ありふれた一日をかけがえのない思い出に変えてくれる日常の細部に宿っているのだと。
バスケットボールの試合や期末試験、雨の中の散歩を重ねながら、恋と友情はごく身近な場所で静かに花開く。探しているものは、思っているよりもずっと近くにあるのかもしれない。