トゲめくスピカ
完結トゲめくスピカ
少女は、星々がまるで意思を持つかのようにきらめく、夢幻的でシュルレアリスティックな世界で目を覚ます。あたりには現実の風景がゆがみ、空と大地の境さえあいまいだ。謎めいた光に導かれるまま、彼女は幻想的な風景を巡る旅を始める。その道中、どこからともなく響く包み込むような旋律が、彼女の心をそっと支え続ける。
歩みを進めるうちに、現実と幻想の境界はさらに溶け合い、少女は星の輝きを消し去ろうとする黒い影たちと対峙することになる。それでも彼女の手には、鋭く光る一輪の穂先があった。その輝きだけが、暗闇にのまれそうになる彼女を前へと突き動かす。
やがて少女は、その穂先の光が自分自身の内なる願いと響き合っていることに気づく。星々のまたたきと音楽がひとつになる瞬間、彼女は迷いを振り切り、最後の一歩を踏み出していく。