
とべバッタ
完結とべバッタ
静かな草原に一匹のバッタが暮らしていた。葉から葉へと軽やかに跳び移り、風の音や草の揺れを感じながら、周りの世界をじっと眺める日々。小さな虫らしい素朴で穏やかな生活が続いていたが、ある日、どこからともなく聞こえてくる不思議な旋律が彼の心をとらえる。
その音楽は、彼を遠くへ、まだ見ぬ場所へと誘うように響いていた。やがてバッタは、住み慣れた草原を離れて旅に出ることを決意する。見知らぬ風景、出会う生き物たち、自然の厳しさと美しさ。進む道の先には危険も待ち受けるが、それ以上に新しい発見が彼を前へと押し出していく。
旅を続ける中でバッタは、自分を導いてきた音楽の意味を少しずつ理解していく。本当に大切なことは、恐れずに一歩を踏み出し、心のリズムに素直に従うことだと知るのだった。