
凧になったお母さん
完結凧になったお母さん
第二次世界大戦中、母と息子は貧しい暮らしを送っていた。凧が大好きな少年は、物資不足と空襲が続く日々の中でも、凧を揚げる遊びに心の慰めを見いだしていた。母はそんな息子を必死に守りながら、わずかな食料と安全な場所を確保しようと懸命に生きていた。
やがて戦況が激しさを増すと、母は重い病に倒れてしまう。少年は母を失うかもしれないという現実に直面し、不安と悲しみに押しつぶされそうになる。それでも彼は、かつて一緒に凧を揚げた幸せな日々の記憶を胸に、希望を捨てまいと必死に耐えようとする。
母と息子の絆は、戦争という過酷な状況の中で試されていく。少年は母との思い出を支えにしながら、自らの心と向き合い、前を向いて生きる力を探していく。