すっぽんぽんぽん
完結すっぽんぽんぽん
すっぽんが、自然に囲まれた池で穏やかに泳いでいる。水面から、移りゆく季節と周囲で賑わう生命を眺める。水面をかすめるトンボ、葦の間で鳴くカエル、流れの下を滑る魚たち。その日々は静かで変わらない循環のように思われ、毎日が前の日と同じように過ぎていく。
しかし、人間が風景を変え始めると、その住処の均衡は崩れる。機械の音、構造物の建設、水の汚染が、すっぽんの知る環境を変えていく。今や、急速に変化する世界に立ち向かい、まだ本来の清らかさを保つ隅を探して避難しなければならない。生き残るための闘いが適応を強い、生息地は狭まり、脅威は周囲で増えていく。