水仙月の四日
完結水仙月の四日
季節が元素の力によって統べられる世界。冬に苛まれる山間の地に、悟という名の少年が暮らしていた。水仙月の四日、北風が激しい吹雪を放ち、あたり一面を覆い尽くそうとする。雪は容赦なく降り積もり、見慣れた道も家々の輪郭も、白い闇の中へと消えていく。
吹雪が勢いを増す中、悟は雪に閉ざされ、冬の怒りにただひとり立ち向かわねばならなくなる。凍える手足、かすむ意識、それでも少年は諦めずに前へ進もうとする。しかし、謎めいた存在、雪童子の到来が彼の運命を変える。冷たく静かなその姿は、恐ろしいだけの冬とは違う何かを悟に示し、最も厳しい寒さの中にも春の兆しがあり得ることを教えてくれる。
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