昭和物語
完結昭和物語
昭和39年(1964年)、日本は東京オリンピックの開催を控えていた。国全体が大きく変わろうとする中、山崎一家は東京のささやかな町で暮らしている。働き者の父、家を守る母、思春期の長男と幼い妹。戦後を生きる一家は、日々の暮らしの中でさまざまな課題と向き合っている。
物語の中心にあるのは、世代によるすれ違いと、家族の伝統にぶつかりながらも前に進もうとする夢だ。思春期を迎えた長男は自分の居場所を探してもがき、幼い妹は好奇心いっぱいに世界を見つめている。オリンピックの到来は、より良い未来への希望を象徴する一方で、家族の絆に潜むひびを浮き彫りにしていく。
何気ない日常の積み重ねを通して、本作は1960年代の日本を描き出す。急速に変化していく国で、それでも人々は大切なものを守ろうと懸命に生きている。