Shiokari Touge
完結長野信夫は、20世紀初頭の東京で、厳格な父と愛情深い母のもとに生まれ育った。少年時代は学校の規律と無邪気な遊びに囲まれていたが、ある日偶然出会った若いクリスチャンとの交流をきっかけに、信仰や人生の意味について初めて深く考えるようになる。
やがて青年へと成長するにつれ、信夫は家族からの期待と、芽生えつつある自らの信仰心との間で葛藤を抱えるようになる。彼の歩みは、喧騒に満ちた東京から、厳しい自然が広がる北海道の地へと続いていく。そこで彼は、自由でありたいという願いと、キリスト教の教えとをどのように折り合わせるかを模索することになる。
そして運命は、信夫に塩狩峠という場所で最後の試練を用意していた。その峠での出来事が、彼の人生を永遠に変えることになる。