最後の空襲 くまがや
完結最後の空襲 くまがや
七歳の少女・幸子は、東京大空襲で肉親を失ったばかりだった。たった一人で、埼玉県熊谷に住む叔父の家族を頼り、列車に乗り込む。道中、列車は敵機の攻撃を受けるが、幸子はどうにか目的地へたどり着く。
駅まで迎えに来た叔父は、妻や子どもたちとともに幸子を温かく迎え入れる。田舎の風景の中で、幸子は自然の美しさに触れ、従兄弟たちと遊びながら、夏の終わりのつかの間の平穏な日々を過ごす。しかし、戦争はまだ終わっていなかった。
物語は、この戦争における最後の空襲で頂点を迎える。熊谷の街は恐怖と混乱に包まれる。その惨状のさなか、幸子は育ての家族とはぐれてしまい、悲劇的な結末を迎える。