
りんごのうた
完結りんごのうた
小さな女の子が、紙と段ボールでできた世界に暮らしている。木々も家も日用品も、すべてが切り抜きや折り目から作られた繊細で色鮮やかな環境の中で、主人公は自ら光を放つかのように輝く赤いりんごを見つける。その果実は彼女の関心の中心となり、探求と驚きに満ちた旅へと彼女を誘う。
女の子がりんごと触れ合ううちに、紙の世界は少しずつ姿を変えはじめ、ありふれたものたちのはかない美しさを映し出していく。ストップモーション・アニメーションは職人技のような精緻さで一つひとつの動きを捉え、椎名林檎の音楽がメランコリックで甘やかな雰囲気で場面を包み込む。しかし、りんごは単なる欲望の対象ではない。それは、女の子が自分自身で見つけなければならない、もっと深い何かの象徴なのだ。