
(OO)
完結ある人物が、鼻づまりという不快な感覚に囚われて生きている。鼻の閉塞感が一日のあらゆる瞬間を支配し、呼吸や気分、周囲の認識までも歪めていく。音はくぐもって聞こえ、匂いは届かず、空気は重く感じられる。日常は鈍く淀み、違和感を和らげようとする試みは、かえって焦燥を長引かせるだけだ。鼻づまりは、その人を外の世界から隔てる絶え間ない存在となる。
不意に、その閉塞が消える。空気の流れが圧倒的な明瞭さとともに戻り、あまりに強烈な解放感は、ほとんど超越的ですらある。世界は再び陰影を取り戻し、音は鮮明になり、香りが空間を満たし、呼吸は軽やかになる。この解放の瞬間が現実を一変させ、日常を見つめる新たな視点をもたらす。