
お星さまのレール
完結お星さまのレール
日本の若手女優、小林ちとせ(チコ)は、第二次世界大戦中に日本が占領していた朝鮮での幼少期を振り返る。父は戦地へ赴き、妹のミコは発疹チフスで命を落とし、家族同然に慕っていた朝鮮人の使用人オハナは、チコの命を危険にさらす出来事をきっかけに解雇されてしまう。チコは次第に、日本人が朝鮮人を抑圧している現実に気づいていく。
終戦を迎えると、今度は朝鮮人たちが日本人を追い詰め、チコの家族は厄介者として扱われるようになる。ロシア軍が侵攻してくると、疑いを避けるためにすべての写真を焼き捨てざるを得なくなり、ミコの写真さえも灰になってしまう。家族は自由を求めて南へ逃れ、38度線を越えようとする。
男も女も子どもも入り混じった一行は、北極星の光だけを頼りに山を越えていく。その途中、日本人によって家族を奪われた過去を持ちながらも、ロシア兵から逃れる彼らを助けてくれる朝鮮人男性と出会うのだった。