
ににふにの庭
完結ににふにの庭
理想郷のような森の中、対をなす二輪の蓮の花から、互いを映す鏡でありながら正反対の性質を持つ二つの若い魂が生まれる。庭園の空き地で彼女たちを迎えたのは、やつれた姿の人物。その人物は、謎めいた仕草で摘みたての果実を差し出す。甘い香りに惹かれた二つの魂は、それが引き起こす結果を知る由もなく、その果実を口にすることを選ぶ。
果実を口にしたことで、完璧に見えた庭園の均衡は崩れ去る。その場所には古の秘密が隠されていたのだ。かつて調和の中にあった二つの魂は、やがて自らを引き裂き、自身の本質と向き合わせる変化を経験し始める。周囲で庭園が姿を変えていく中、彼女たちは自らの存在の真の目的と、その贈り物を受け取った代償を知ることになる。