
猫の恩返し
完結猫の恩返し
吉岡ハルは17歳の高校生。平凡な毎日に物足りなさを感じながらも、自分で決断することが苦手な少女だった。ある日、彼女はトラックに轢かれそうになっていた猫を、自分の身を顧みずに助ける。その猫は猫の国の王子・ルーンだった。感謝した猫王はハルに次々と贈り物を送り、やがて王子との結婚を前提に猫の国へ招待する。
しかし、ハルは猫たちとうまく意思疎通ができず、曖昧な返事が結婚の承諾と受け取られてしまう。逃げ出したい一心で、謎の声に導かれるまま猫の事務所を訪れたハルは、バロン・フンベルト・フォン・ジッキンゲンとムタに出会う。だが、彼女はすぐに猫の大群にさらわれ、猫の国へと連れ去られてしまった。
猫の国で過ごす時間が長くなるほど、ハルの体には猫の特徴が現れ始める。このままでは本当の自分を見つけられなければ、永遠に猫のままになってしまう。ハルは人間としての自分を取り戻すため、猫の国からの脱出を試みる。