
夏は来ぬ
完結夏は来ぬ
夏の盛り、子どもたちは田んぼのあぜ道を駆け回り、小川のせせらぎに足を浸し、野原いっぱいに響く笑い声をあげながら、一日を思いきり遊び尽くす。由利が丘児童合唱団の歌う「夏は来ぬ」がそのひとときをやさしく包み込み、過ぎ去った夏の日々への郷愁と、季節そのものが持つ鮮やかな美しさを静かに呼び起こしていく。\n\nNHKの『みんなのうた』で放送されたこのアニメーション作品は、素朴でありながら色彩豊かな映像によって、日本の夏の原風景を丁寧に描き出している。目まぐるしい物語の展開や劇的な葛藤は存在しない。その代わりに映し出されるのは、自然とともにあった子ども時代の記憶と、かけがえのない一瞬一瞬への讃歌である。