
なまくら刀
完結なまくら刀
侍が商人から一振りの刀を買い求める。見た目は立派だが、実はまったく切れない鈍ら刀だった。侍はそんなこととは知らず、これで手柄を立てられると信じ込み、意気揚々と刀を試そうとする。\n\nところが、いざ道行く人々や次々に現れる相手へ斬りかかると、刀はまるで役に立たない。一見弱そうな町人や軽そうな相手にすら、あっさりと打ち負かされてしまう。刀の切れ味の悪さだけでなく、侍自身の不器用さや隙だらけの動きも重なり、勝てるはずの勝負で何度も恥をかくはめになる。\n\n侍は刀を信じて戦いを挑むたびに、転倒したり、打ちのめされたり、逃げ出したりと、情けない姿をさらし続ける。その滑稽なまでの敗北の連続が、侍の誇りを少しずつ打ち砕いていく。
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