
村正
完結村正
さすらいの侍が、人気のない道の途中で異様なものを見つける。藁で作られた案山子が立っており、その体には一本の刀が深く突き刺さっていた。侍がその刀を引き抜くと、刃には古の魔術が宿っていることがわかる。その力は戦いにおいて彼に圧倒的な強さをもたらし、並ぶ者のない剣士へと変えるのだった。
しかし、その刀を振るうたびに、侍の心は少しずつ闇に蝕まれていく。力を使うほどに、彼は自分自身の正気と人間性を失いかける。侍は不可能な選択を迫られる。自らの理性を守り抜くのか、それとも今この手にある魅惑的で破壊的な力にすべてを委ねてしまうのか。