
水の精 河童百図
完結水の精 河童百図
かつての日本では、水の精である河童の存在が広く信じられていた。河童は川や湖に棲むとされ、絵画や彫刻、物語の中に描かれてきた。しかし20世紀を迎えると、日本は急速に工業化していく。湖は埋め立てられ、川はコンクリートで護岸され、田畑には化学薬品が撒かれるようになった。
この短編作品は、河童たちが暮らしていた日本の水辺の風景を鮮やかに描き出す。魚や虫、鳥や動物たちは住みかを失い、河童もまた姿を消していった。環境汚染を食い止め、他の生き物たちが生きやすい環境を取り戻すことができれば、再び河童に出会えるかもしれない。本作はそんな可能性に思いを巡らせる。