
みんなのうみ
完結みんなのうみ
幼い男の子が、亡くなったばかりの祖母と過ごした海辺での時間を思い返す。記憶をたどる中で、夏の日々、寄せては返す波、足元の砂浜、そして祖母の温もりと優しい眼差しが鮮やかによみがえってくる。楽しかったあの頃の風景は、今も少年の心の中で静かに輝き続けている。
しかし、祖母はもういない。少年は初めての大きな喪失と向き合いながら、悲しみの中で幸せだった瞬間をどう心に残していくのかを少しずつ学んでいく。海辺の思い出は、失った悲しみと同時に、祖母が確かにそこにいたという証でもある。
本作は、過去への情感あふれる眼差しを通して、子どもの心に芽生える喪失感と、家族の絆が持つ意味を丁寧に描き出す。静かな波音とともに、少年の内面の成長を見つめるアニメスペシャル。