目をさませトラゴロウ
完結目をさませトラゴロウ
山の頂、竹林の中に、トラゴロウという名の虎が住んでいた。彼は怠け者で食いしん坊で、団子を食べることだけを考え、毎日をゴロゴロと過ごしていた。周りの世界には無関心で、平穏な日々を送っていた。
しかしある日、ライフルを持った猟師が森にやって来た。動物は人間にとって脅威ではないと決めつけ、容赦なく発砲し、森の生き物たちの命を次々と奪っていった。かつて平和だった森は、危険と死に満ちていく。
銃声と動物たちの恐怖が、トラゴロウの中で何かを目覚めさせた。何にも興味を示したことのない怠け者の虎の血管に、怒りが走る。今、猟師は思いがけない敵と対峙することになる。自らの縄張りと仲間を守るため、目を覚ました野生の虎と。