
魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士
完結魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士
羽鳥チセは、エリアス・エインズワースとの日常を支えながら、魔法学院への一時入学を控えていた。ある日、スプリガンが奇妙な馬に乗って彼女の家を訪れ、数十年ごとに大地を再生する妖精の騎士団「ワイルドハント」に異変が起きていると警告する。
ロンドンから引っ越してきたばかりの喘息を持つ少年ガブリエルは、新しい環境に退屈し、疎外感を抱いていた。窓から漂うタバコの煙の筋を見つけた彼は、それを追いかけて外へ飛び出し、知らぬ間に魔法使いたちの隠れた世界へと足を踏み入れてしまう。雷がワイルドハントの眠る石碑を打つと、騎士団の案内人を宿した欠片が弾け飛び、統率を失った狩りの一団は無秩序に解き放たれ、行く先々で死をまき散らす。
災いを防ぐため、スプリガンはエリアスに、失われた案内人の馬を主のもとへ返すよう依頼する。一方ガブリエルは、砕けた岩を見つけ、そこに宿る騎士を解放してしまう。その騎士に残された唯一の明確な記憶は、自分の不在が取り返しのつかない被害をもたらす前に、群れのもとへ戻りたいという願いだけだった。
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