
奇魂侍
完結奇魂侍
ハクは、目には見えないものを感じ取る術を身につけた盲目の侍である。夜盗の襲撃で視力と両親を失ったあの夜以来、彼の世界への信頼は跡形もなく消え去り、心は深い闇の底へと沈んでいった。かつて信じていた光も、人々の善意も、今の彼には遠い幻にすぎない。
それでもハクは立ち止まらず、闇に満ちていると感じる世界をあてもなく放浪している。影に潜む危険と対峙するたび、見えないものを感じ取る力が彼を手強い戦士として支えていた。だが、どれほど戦いを重ねても、その心は今もなお過去に囚われたままである。
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