
子供だけの夏
完結子供だけの夏
ミュージシャン・高橋幸宏の楽曲「子供だけの夏」に、アニメーションの映像が命を吹き込む。本作はNHKの長寿番組『みんなのうた』のために制作された。1960年代から続くこの番組は、オリジナルのアニメーションとともに音楽の短編を届けてきた。この形式では、音楽と映像が溶け合い、言葉を使わずに物語を語る。アニメーションの喚起力が、その中心にある。
映像は見る者を、子ども時代の目線で捉えた夏へと誘う。そこでは一日が永遠に続くかのように感じられ、どの瞬間も発見に満ちている。従来型の筋書きはないが、アニメーションは郷愁と自由、そしてタイトルが示すように「子どもだけのもの」である季節のはかなさを描き出す。
本作は、想像力と現実が出会う時間と場所の本質をとらえ、幼い日の夏の魔法を思い起こさせてくれる。