Kitsune to Budou
完結子狐は、自分がまだ幼かった頃の母の教えを思い出す。あの時、小さなぶどうの苗を見つけた子狐は、すぐに実を全部食べてしまいたいと思ったが、母はそれをしてはいけないと諭した。子狐には、その禁じられた理由がわからなかった。
時が経ち、狐はかつて苗が育っていた場所を再び訪れる。すると、それは大きく逞しいぶどうの木へと成長し、たくさんの実をつけていた。その時、狐は悟る。もしあの時、我慢できずに食べてしまっていたら、苗は枯れてしまい、未来の実りを得ることはできなかったのだと。
狐は、忍耐と計画性の大切さを教えてくれた母に、空の上から感謝の気持ちを伝えるのだった。