毛虫のボロ
完結毛虫のボロ
夜明け前の静けさの中、草むらと茂みの間で、小さな芋虫ボロが生まれる。初めて目を開けたボロが見つけたのは、感覚に満ちた世界。朝日が放つまばゆい光、香りをはらんだ空気、葉の上で光る水の味。限りない好奇心を胸に、ボロは人間にとっては小さくても、彼にとっては果てしなく広い宇宙のような環境で、最初の一歩を踏み出す。
しかし、この新しい世界は危険にも満ちている。日本の野生の自然を進むボロの旅は、生き残るための絶え間ない闘いとなる。飢えた捕食者をかわし、厳しい気象条件に立ち向かい、自らの耐久力を試す障害を乗り越えなければならない。たった一匹で、小さな芋虫は大きな旅に出る。そこでは一瞬一瞬が試練であり、その先に生命の本質へと近づいていく。
