
風の呼吸(アニメーションによる往復書簡)
完結風の呼吸(アニメーションによる往復書簡)
男は夢幻的な風景の中を進んでいく。そこでは風が生きた存在となり、周囲の有機的形態と幾何学的形態が絶え間なく変容を繰り返し、彼の存在に応答するかのような映像の流れを生み出している。本作は、実験的なアニメーションを通じて、空気の動きと人間の知覚の関係を探求する。
主人公はこの変化し続ける世界を歩みながら、図形が歪み、再構成される様を目にする。まるで風そのものが変容のリズムを支配しているかのようだ。台詞も従来の物語構造も持たない本作は、観る者と動く映像との間で交わされる視覚的な往復書簡となる。