化猫ヤス
完結化猫ヤス
ヤスは二十歳を超えた猫で、かつて捨てられた家に今も住み続けている。高齢でありながら活動的で、日々の習慣を淡々とこなしている。飼い主はもういないが、ヤスは空っぽになった空間に居座り、過ぎ去った日々を思わせる小さなしぐさで自分の縄張りを確かめている。
本作は、孤独と時間の流れに直面しながら生きるヤスの日常を描く。毎日は食べて、眠り、静まり返った部屋を歩き回るという習慣の繰り返しだ。それでも外の世界では、他の動物や行き交う人々との束の間の出会いもある。かつては活気に満ちていた家は、今では記憶と現実が入り混じる静かな隠れ家となっている。
猫の視点を通して、老い、見捨てられること、そして生き物が持つ回復力について静かに問いかける。ヤスは新しい家も新しい飼い主も求めない。ただ存在し、夜明けに鳴き続ける老猫と同じ頑固さで、忘れ去られることに抗っている。
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