
I’ll be there
完結I’ll be there
青年が目を覚ますと、そこは時間が止まってしまったかのような、空虚で静まり返った世界だった。過去の明確な記憶もないまま、彼は人影のない都会の風景や凍りついた自然の中を彷徨い、命の気配や自らを導く目的を探し続ける。孤独の中で彼に寄り添うのは、心に響くあるメロディの残響だけ。その曲がどこから来るのかもわからずに。
歩みを進めるうちに、彼は大切な誰かとの失われた繋がりを示す記憶の断片を見つけていく。音楽は唯一の道しるべとなり、彼をまるで自身の夢から抜け出たような光景の中へと導いていく。だが、彼を取り巻く世界は見た目どおりのものではなく、一歩進むごとにすべてを変えてしまいかねない真実へと近づいていく。