
百年後の或る日
完結百年後の或る日
荻野氏は戦争で命を落とすはずだった。しかし科学の力によって、彼の魂は再びこの世へと呼び戻される。目を覚ましたのは、それから百年後の2032年。かつて彼が知っていた世界はすっかり姿を変え、今や彼の子孫のひとりが統治する時代となっていた。
荻野氏はその子孫とともに火星への旅に出る。だが、宇宙船は航行中に故障してしまう。船内に乗り合わせた過去の魂は、仏の浄土へ到達しようと焦がれるあまり制御を失っていく。やがて、その暴走が超常現象を次々と引き起こし、任務そのものを危険にさらしていくのだった。