Hua
完結そよ風が土埃と枯れ葉を舞い上げ、その踊りの中から草と葉でできた生き物が生まれる。草の細片は羽毛へと変わり、葉は小さな体となる。露のしずくに映る自分を見つめた瞬間、周囲の世界全体が共鳴し、風が吹くたびに命を帯びていく。か弱く好奇心に満ちたその生き物は、果てしない草原、ささやく森、澄んだ小川など、周囲の風景を探検し始める。あらゆる自然の要素がその存在に応えているかのようで、まるで風そのものが導き手であり声であるかのようだ。
しかし、未知の領域へ足を踏み入れるうちに、すべてが調和ではないことを知る。風は嵐へと変わり、自然はその存在そのものを試す秘密を秘めている。その生き物は、季節ごとに姿を変える世界の中で、自分が何者で、どこに属するのかを学ばなければならない。そして、自らの起源であり運命でもある風に押され、本質を定める出会いへと向かっていく。