
火づくり
完結火づくり
異世界の街で、少年は亡くなったばかりの父の遺品を整理していた。その中から、彼は一丁の壊れた鋏を見つける。母に尋ねると、父がかつて庭師として働いていたことを初めて知らされる。少年にとって、それはまったく知らない父の姿だった。
やがて、その鋏が遠い国に住む佐助という職人によって作られたものであることがわかる。少年は佐助を探す旅に出ることを決意する。父の記憶と自分を結ぶ唯一の形見である鋏を、どうしても直してもらいたかったのだ。
見知らぬ土地を進みながら、少年は父の足跡と向き合い、喪失の痛みと家族の絆を少しずつ受け止めていく。
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