ひとつのカケラ
完結ひとつのカケラ
テレビと呼ばれる工場の内部では、赤・青・緑の色をした小さな小人たちが、暗い戸棚の中で休むことなく働き続けている。それぞれが機械的に自分の役割を果たし、自分が誰なのか、なぜこの仕事をしているのかを立ち止まって考えることはない。彼らにとって日々の繰り返しだけが唯一の現実であり、「自分らしさ」という概念は一度も探求されたことがなかった。
緑色の小人ミドリは、内面の目覚めを経験し始める。初めて自分を、意思と欲求を持つ一個の存在として認識するのだ。この新たな意識に突き動かされ、彼は既存の秩序に疑問を抱き、与えられた仕事を超えた目的を求めるようになる。自らの自由を探ることを決意したミドリは、工場の規則に挑む行為である「自分自身の創造」に乗り出し、やがて既知の限界を超えた可能性の世界を発見していく。
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