Hiroshima no Enoki
完結広島に暮らす青年エノキは、1945年に投下された原子爆弾によって被爆する。爆心地から北へ1キロの地点にいた彼は、閃光と爆風をまともに浴び、一瞬のうちに日常を奪われてしまう。
物語は、その瞬間から始まる。焼け野原と化した街のなかで、エノキは放射線による体の異変や、家族や仲間たちの苦しみを目の当たりにしながら、生き延びる道を模索する。水を求めてさまよう人々、倒壊した建物、消えた街の姿。そのすべてが、戦争の悲惨さを静かに、しかし強く訴えかける。
本作は、被爆者の視点から原爆の非人道性を描く教育的アニメである。混乱と苦しみのなかでも前を向こうとするエノキの姿を通して、悲劇が人々に与えた影響と、平和の尊さを次世代に伝える。