
ヒロミ
完結ヒロミ
ヒロミは小さな女の子。彼女は知らないうちに、同い年の男の子の注目の的になっていた。彼は遠くから彼女を見つめ、その笑顔や動き方に心を奪われながら、自分でもまだよく理解できない秘密を胸の内に抱えている。たとえ短い時間でも、彼にとって共有する一瞬一瞬は意味に満ちている。一方のヒロミは、幼い日の無邪気さの中で芽生えつつあるその想いに、気づく様子もない。
男の子は臆病になりながらも、彼女の近くにいられる小さな瞬間を探して、ヒロミに近づこうとする。しかし、内気さと言葉足らずのせいで、その試みはぎこちなく、迷いでいっぱいだ。素朴なしぐさや盗み見るようなまなざしを通して、この物語は、語られないことの重みが口に出したことと同じくらい大きい、幼い初恋の純粋さを描き出す。葛藤は、彼が感じていることと、彼が実際に表せることとの間の隔たりから生まれる。まだ感情が形を成し始めたばかりの世界でのことだ。