
ハルの虹の葬式
完結ハルの虹の葬式
アキとハルは双子の兄妹だった。ある夏の日、ハルは事故で命を落とす。葬儀の日、ハルが作ったてるてる坊主が突然動き出し、アキを思いがけない冒険へと導いていく。深い悲しみに沈むアキは、その人形を追うことを決意し、やがて超常的なものと現実が交錯する世界へと足を踏み入れていく。
旅の途中、アキは忘れていたと思っていた記憶や感情と向き合うことになる。人形はアキ自身の喪失を映し出すような風景の中を進み、一歩ごとに妹と共有していた絆の手がかりが明らかになっていく。そして少しずつ、悲しみは理解へと変わっていく。この冒険は、兄妹の愛と喪失を探求する旅となり、魔法のような出来事が過去と現在をつなぐ架け橋となる。
やがてアキは、悲しみの雨の後には必ず希望の虹がかかることを知る。星智也が手がけたこの自主制作アニメーションは、優しくも超常的な視点から喪失を描く、映像詩のような作品である。どんなに暗い瞬間でも、光は思いがけない場所に見つかるのだと教えてくれる。