版画家・棟方志功は、般若心経に基づく襖絵を制作した。彼は下絵も下書きもなしに、一気にその経文を書き上げた。その結果生まれた作品は、見る者を圧倒する力強さと説得力を備えている。筆の勢いそのままに刻まれた文字は、単なる写経の域を超え、祈りにも似た迫真性をたたえている。
田名網敬一は、この襖絵を初めて目にして以来、般若心経に対して特別な関心を抱き続けてきた。彼の創作活動の根底にも通じるその魅力は、一体どこから来るのか。本作は、棟方志功の作品と田名網敬一の般若心経への傾倒との間に横たわる結びつきを、映像によって静かに探求していく。
登場人物 — 般若心経
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