
半分の月がのぼる空
完結半分の月がのぼる空
裕一・江崎は、A型肝炎に感染したことで入院を余儀なくされた十代の少年である。友人や家族から離れた環境での単調な日々に耐えかね、病院を抜け出すこともしばしばで、そのたびに看護師から叱責を受ける始末だった。
そんな彼の日常は、同い年で同じく入院中の少女、里香・秋庭と出会ったことで一変する。裕一はその美しさにすぐさま心を奪われるが、里香の性格は手強いものだった。わがままで気分屋、そして命令口調。最初は衝突が絶えなかったものの、やがて二人は共に時間を過ごすようになり、病院という特別な場所で芽生える十代の恋の喜びと苦労を分かち合っていく。
絆が深まる一方で、里香の病が二人の上に影を落とし、彼らがつかんだ幸せな時間を脅かしていく。
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