
ジョバンニの島
完結ジョバンニの島
純平と寛太は、日本の北に位置する小さな漁業の島、色丹島に暮らす兄弟である。第二次世界大戦が世界を荒廃させる中でも、彼らの故郷は安全なままだった。亡き母が愛読していた『銀河鉄道の夜』の主人公たちにちなんで名付けられたこの少年たちは、やがて断ち切られることになる無邪気な日々を島で過ごしていた。
終戦とともに、ソ連軍が色丹島を占領するためにやって来る。新たな緊迫した現実の中、兄弟の生活は一変する。この争いのさなか、純平はソ連軍司令官の娘、ターニャと出会う。言葉の壁や困難な状況にもかかわらず、子供たちは大人たちの高まる対立に逆らうように、あり得ない友情を育んでいく。