
ふたつの胡桃
完結ふたつの胡桃
彩花は現代の東京に暮らす十二歳の少女。いつもと変わらない日常を送っていたが、ある日突然、過去へと飛ばされてしまう。たどり着いたのは、1945年の東京。空襲による火の海と化した街は、彼女の知る現実とはかけ離れた破壊と混乱に満ちていた。
見知らぬ焼け跡の中に取り残された彩花は、戦争という過酷な現実と生き延びるための闘いに直面する。自分の時代へ戻る方法もわからず、彼女はそれまで話に聞くだけだった過去と向き合うことを余儀なくされる。その体験は、世界の見方や、自分たちの前に生きた人々の歴史に対する彼女の認識を変えていく。