ひとりの若い女性が、自分の最も深い想いを鏡の向こう側や家の襖の奥に閉じ込めている。彼女の思考は明確な論理の筋道をたどることなく次から次へと飛び移り、そうした隠れた空間に安らぎの場を求めている。
赤い穢れや血の穢れに関する日本の民間伝承に着想を得た本作は、主人公が自らの執着を秘密の片隅に封じ込めることで、それらを置き去りにしようとする姿を描く。襖が開くたびに彼女の内面世界の断片が明らかになり、その一方で彼女は外の世界へ出ようともがいている。
登場人物 — 襖の奥
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