ファッション
完結ファッション
名もなき若い女性が、鏡の前で衣装、髪型、化粧を入念に選びながら出かける支度をしている。彼女が一着一着を選ぶたびに視覚的な変身が引き起こされ、色彩は歪み、形は液体のように流動的になり、日常の物が抽象的な要素へと姿を変えていく。着替えという日常の行為が、ファッションとアイデンティティが絶えず変化するイメージの戯れの中で融合する、シュルレアリスティックなスペクタクルへと変貌する。
実験アニメーションの先駆者である久里洋二は、シンプルな線と限られた色彩を用いて、外見と内的な認識の関係を探求する。不可能な転換とユーモラスな変身を通して、本作は個人の表現としてのファッションの本質に問いを投げかける。台詞もナレーションもなく、物語は視覚的なリズムと、明確な顔を決して見せない主人公の連続的な変容のみによって進行していく。
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