
embah
完結embah
少女がガラスの容器の中の何かを見つめている。家の外から、若い人影が中を覗いている。熊が金魚鉢を抱えている。同じ場面が繰り返されるが、細部が微妙に変化していく。少女と熊は何かを探しているようだが、それが何かははっきりしない。ガラスの障壁が、決して触れ合うことのないかもしれない二つの世界を隔てている。
ガラスは二つの現実の境界として機能している。内側には少女が住み、外側では熊と若い人影が見つめている。金魚鉢は宙に浮かび、その中で何かが動いている。少女は指先でガラスに触れるが、通り抜けることはできない。熊は身動きせず、贈り物か問いかけのように容器を差し出している。若い人影は遠くから、決して完全には交わらない視線の三角形を完成させる。
言葉はなく、身振りと、それぞれ独自の意味を帯びていく物体だけがある。金魚鉢の中の水が光を反射し、その反射の中に、皆が探している答えが隠されているのかもしれない。場面の反復は循環を示唆している。何かが変わるまで、何度も繰り返される一瞬を。