
cycle
完結cycle
時間が止まった世界で、ミクという名の少女が誰もいない静かな街で目を覚ます。過去の記憶を失った彼女は、永遠の夕暮れに閉ざされたまま動かない空の下、人影のない通りをさまよう。やがて自分だけではないことに気づく。同じ時間のループに囚われた他の人々も、いつまでも訪れない変化を待ちながら、あてもなくさまよっていた。
ミクは、この停止した世界の本質について何かを知っているらしい謎めいた少年と出会う。二人は自分たちを閉じ込めている現象の起源を解き明かそうとするが、その一方で時間は完全に崩れ去ろうとしていた。脱出の鍵は、ミクが取り戻し始める記憶の断片にあるのかもしれない。しかし、その一つひとつの記憶が、彼女にとってはむしろ忘れていたいほどの痛みを伴うものだった。