
Cat Step
完結野良猫が夜の街を彷徨い歩き、好奇心と警戒心を胸に周囲の世界を見つめる。その瞳を通して、観る者は忘れ去られた片隅や、月明かりの下で息づく日常のひとときを発見していく。街灯の光が濡れた舗道に反射し、静かな路地には風に揺れる看板の音だけが響く。猫は立ち止まり、耳を澄ませ、見慣れない物音に身を潜めることもある。
猫は都市生活の試練に立ち向かう。食べ物を探してゴミ置き場を漁り、冷たい夜風から身を守るための寝床を探し、縄張りを巡って他の動物たちと出会う。時には威嚇し、時には距離を保ちながら、それぞれの生き方に触れていく。一歩ごとに新たな経験が待ち受け、素朴で儚いものの中に隠された美しさが少しずつ明らかになっていく。